安中市は、松井田町原地内にある川久保配水池の移転整備に向けて詳細設計業務に着手した。築造工事および付帯工事の工事発注時期は検討中だが、実施計画で2026年度を位置付けていることから26年度発注を目指して準備を進めていく。詳細設計業務は日水コン(東京都新宿区)が手掛ける。
既存の川久保配水池は坂本浄水場(松井田町976)の下流側に位置している。新たな配水池は白髭神社(松井田町原226)付近の敷地約2300㎡に整備する計画で、工事に当たっては、既存配水池を使用しながら行う。これから詳細な工事内容を固めていく。なお、基本設計についても日水コンが24年度に手掛けた。
既存の配水池は1968年の完成。RC造で縦横約14m、深さ4m、容量790tの規模。老朽化に伴い、耐震性を備えた配水池とするため更新する。解体工事においては移転整備が完了後に予定するため、整備工事に左右されるが、実施計画では2027年度に位置付けている。
なお、22年度に更新工事が完了した榎木配水池は、ステンレス鋼製角形配水池で築造。有効容量が800立方mで、平面寸法12m×15m(2槽式)、有効水深4・5mの規模で整備した。築造工事と場内整備工事は群栄工業(安中市)が受注。築造工事の予定価格が2億7090万円、場内整備工事については2394万円だった。
大規模な地震が発生した場合でも被害を最小限にとどめることを目的として、配水池に一定量の水道水を確保できるように今後も耐震性能を有する配水池へ更新していく方針。現在は優先度などの検討を進めている段階。