前橋市は池端町などで整備を進めている駒寄スマートIC産業団地整備事業について、区画道路工事を一般競争入札で公告する。工事費は今後の補正予算で確保したい考えのため、最短で2026年1月の公告となる。26年度以降は、残る区画道路の整備工事や区域内にある清里浄水場の建て替えが控えており、順次工事を実施する。並行して企業誘致に向けた準備も進めていく。
同産業団地は、東側で関越自動車道駒寄スマートICに接している約20・9haに造成を計画。敷地北側は午王頭川、南側は県道南新井前橋線に隣接している。
本年度に発注するのは、区画道路Cを対象とした工事。同線は敷地中央を南北に通る路線で、幅員13mで整備する。施工延長は予算状況に応じることとなるが、約100mを見込んでいる。本年度はこれまで、区画道路整備工事を1工区、2工区に分けて公告している。1工区は立見建設(前橋市)が受注。2工区は7日に開札する。
残る道路工事は敷地西側を南北に新設する区画道路Fと東西に走る区画道路D。それぞれ、区画道路Fが幅員9m、延長400m。区画道路Dは幅員8m、延長400mとなり、26年度以降順次工事を進める。また、公園整備については、企業誘致の進捗状況を見ながら着工時期を検討する。企業誘致に関しては、現在誘致に向けた準備を進めている段階。開始時期は社会情勢を見ながら判断したい考え。
区域内にある清里浄水場(池端町480)は26年度の着工を予定。28年度までの3カ年で工事を進めたい考え。
現在の浄水場は敷地の南西部にあり、老朽化対応および産業団地整備の影響を受けて建て替えを計画。建設予定地は浄水場の水源がある敷地北東部となる。
新たな浄水場は、配水池2基と設備を設置する建屋で構成する。配水池は350立方m規模でステンレス製。配水方式はポンプ加圧式で予定している。建屋はRC造平屋、床面積100㎡程度で整備する。建屋内には送水ポンプなどを設置する。既存浄水場は、新施設の完成後の29年度に解体を予定。配水池はRC造で矩形の700立方m規模。