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群馬県道路管理課

26年度無電柱計画示す 15区間で工事設計

2025/10/03 群馬建設新聞


県道路管理課は2026年度、国道354号(館林市緑町)など15区間で無電柱化工事や工事に向けた設計を計画している。15区間は無電柱化推進計画2025における3つの基本方針「防災」「安全・円滑な交通確保」「景観形成・観光振興」に基づいて計画されている。同計画では、今後10年間における整備方針や整備目標などを定めている。

今後10年間における整備目標は◇防災=災害時にも機能する強靱な道路ネットワークの構築による災害時の救助・復旧活動の円滑化◇安全・円滑な交通確保=バリアフリー重点整備地区等に位置付けられた地区の歩行者や車いす、自転車の安全円滑な通行空間の確保◇景観形成・観光振興=観光資源や歴史ある文化遺産と一体となった魅力ある景観づくり-の3分野ごとに設定。県は防災分野に位置付けた整備区間を優先的に整備する。

26年度に実施する15区間については明らかにしておらず、各路線の具体的な内容はこれから詰めていく。県は防災分野における整備優先区間のうち、優先すべき整備区間として、前橋南インターチェンジから前橋赤十字病院、高崎インターチェンジから県高崎合同庁舎など高速道路のインターチェンジから第1次防災拠点を結ぶ区間や、第1次防災拠点同士を結ぶ121区間134㎞を位置付けている。

優先すべき区間には◇前橋エリア=20区間、17・65㎞◇高崎エリア=15区間、7・49㎞◇渋川エリア=14区間、8・62㎞◇沼田エリア=12区間、8・34㎞◇館林エリア=11区間、7・53㎞◇藤岡エリア=11区間、6・48㎞◇桐生エリア=11区間、5・75㎞◇太田エリア=8区間、7・1㎞◇伊勢崎エリア=6区間、2・85㎞◇富岡エリア=7区間、7・3㎞◇中之条エリア=6区間、5・7㎞-を設定。

県は121区間134㎞のうち、主要地方道前橋箕郷線ほか23区間13・4㎞について、2034年度までの整備完了を目標に掲げている。

なお、防災分野における整備区間内の整備は24年度末時点で49・2㎞が整備済みとなっており、34年度までに13・4㎞の整備を完了させ、46・7%の整備完了を目指していく。

安全・円滑な交通確保分野における整備は24年度末時点で9・2㎞が整備済みとなっており、34年度末までに0・9㎞の整備を完了させ、76・5%の整備完了を目指す。

景観形成・観光振興分野における整備については24年度末時点で、2・3㎞が整備済み。34年度末までに0・2㎞の整備を完了させ、37・3%の整備完了を目指していく。

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