国土交通省は、2026年度各省庁営繕計画書に対する個別意見書をまとめた。県内では、つくば市にある国土技術政策総合研究所の浄水実験施設の新営等計画に対し、特に緊急を要する「特A」とした。同施設はRC造3階建て、延べ床面積1750㎡。全体計画額は12億899万8000円。計画工期は27~29年度で、26年度に設計を予定している。
このほか県内の官公庁施設では、下館河川事務所の鎌庭出張所(常総市)と伊讃出張所(筑西市)、県警察学校(茨城町)、横浜税関鹿島税関支署日立出張所(日立市)、農林水産研修所つくば館水戸ほ場庁舎宿泊棟(水戸市)などが特Aとされている。
下館河川の2出張所の新営等計画では、計画工期として、いずれも26~28年度を見込む。全体計画額には鎌庭出張所が4億800万5000円を予定し、26年度に548万6000円を充てる。また、伊讃出張所では全体計画額として3億9560万3000円を試算し、26年度には492万円を見込んでいる。
現庁舎の施設規模は、鎌田出張所庁舎がRC造2階建て、延べ床面416㎡、車庫がS造平屋建て、床面積108㎡、自転車置場47㎡。伊讃出張所は庁舎がRC造2階建て、延べ床面418㎡、車庫がS造平屋建て、床面積102㎡、自転車置場47㎡。
県警察学校では、炊事場(RC造2階建て、延べ床面積833㎡)と渡り廊下が老朽化、狭あい化により特Aとされた。26年度に設計を予定し、計画工期には29~30年度、全体計画額として8億4510万4000円を想定している。
横浜税関鹿島税関支署日立出張所で、27年度~29年度の工事を予定し、26年度に設計を行う見通し。全体計画額については、現在のところ未定。現庁舎の規模は、W造2階建て、延べ床面積114㎡。
農林水産研修所つくば館水戸ほ場庁舎では、W造平屋建て、床面積283㎡の宿泊棟が特Aとされる。計画工期には27年度~29年度を予定し、全体計画額は2億5100万円となる。現在、同施設では28年度まで、外構・屋外施設の整備事業が進められている。