岡谷市は7日、川岸学園整備事業の既存小学校大規模改修工事と、既存小・中学校をつなぐ接続棟建設工事を、それぞれ建築主体、電気設備、機械設備の3分離で公告した。工種ごと一抜け方式を採用。落札決定順位は大規模改修を優先する。6件とも議会承認案件(1億5000万円以上)となる。
いずれも入札方式は事後審査型一般競争入札(総合評価落札方式)。参加資格は岡谷市および諏訪地域5市町村において当該工種A級に格付けされ、かついずれかの市町村内に本社・支店・営業所等を有すること。施工実績要件は設けない。参加申請受付は10月15日まで。開札日は同月30日で、契約議案は12月定例議会に提出する予定。
同事業は川岸小学校の大規模改修に併せて、隣接する岡谷西部中学校と校舎をつなぎ、市内初の「施設一体型義務教育学校」へ移行。さらに、同じ敷地内に公立の幼保連携型認定こども園を併設する。
今回公告した工事のうち、既存小学校大規模改修の対象建物はRC造3階建て、延べ6917㎡。建築工事では屋根防水、外壁断熱、内部全面改修工事、建具改修、外構などを施工する。工期は27年7月30日。
一方、接続棟はS造2階建て、延べ1165㎡。小中共同給食室や多目的室を配置する。工期は27年3月12日。
義務教育学校の開校予定は27年4月。大規模改修の工期は7月までとしているが、接続棟に入る給食室の稼働を待って既存の小学校給食室を取り壊すためで、校舎の改修は26年度内に終える。
■こども園建設は来年度
事業は3期に分けて進めるとし、今回の工事は第2期の位置付け。認定こども園の建設工事を行う第3期は26年度に予定しており、事業費は当初予算で要求する。同工事は27年8~9月ごろの竣工を見込むが、開園は28年度からとする。
なお、第1期工事として今年5月に発注した既存校舎解体および仮設校舎建設工事は興和工業(岡谷市)が4億2400万円で落札している。
事業全体の実施設計業務はエーシーエ設計・サイトJVが担当した。