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茨城県笠間市

規模縮小も比較検討/環境C基幹改良へ調査

2025/10/08 日本工業経済新聞(茨城版)

 笠間市は環境センターの延命化に向け、設備改良検討業務に着手する。6日、業務委託に係る公募型プロポーザルの手続きを開始。委託費の限度額は4338万4000円(税込み)。参加表明書の提出期限は27日まで。11月20日のプレゼンテーション審査を経て、同月下旬の結果通知、12月上旬の契約締結を見込む。検討業務では劣化度診断や事業計画の策定などを実施。施設規模を67t/24hまで縮小する場合の事業費についても算出し、比較検討を進めていく。

 設備改良等調査・検討業務では、施設概要と維持補修履歴の整理、施設保全計画の策定・運用、劣化度調査・診断を実施し、長寿命化総合計画を策定。その後、基幹改良事業計画策定に向け、修繕範囲の決定や意向調査、事業費算出を実施する。

 基幹改良事業費(建設費・運営費・解体費)に関しては、現施設規模を維持する場合に加えて規模を縮小するケース、高効率ボイラー発電施設を含めた新設建て替えのケースについても併せて算出し、比較検討を行う。規模縮小または新設の場合、焼却施設は67t/24h、マテリアルリサイクル施設については14t/5hを見込む。環境センターの整備方針に関する市民説明会では、規模を維持して延命化を図る場合の概算事業費として183・2億円、新設建て替えの場合には214・5億円を要すると試算している。

 参加要件に関しては▽市入札参加者名簿へ登載▽過去10年に同種業務の元請実績▽管理技術者、照査技術者および担当技術者等の配置(管理技術者および担当技術者は照査技術者との兼任不可)-など。

 公募に際し、参加表明書を27日午後5時まで、企画提案書を11月11日午後5時まで受け付ける。提出方法は電子メールのみ。11月20日にプレゼンテーション審査を行い、11月下旬に結果を通知。12月上旬の契約締結を目指す。履行期間は27年1月29日まで。検討結果を踏まえて設計をまとめ、28年度以降、工事を進めていく見通し。

 環境センター(長兎路仁古田入会地1-62)は1992年に竣工。工場棟はS+RC造地下1階地上4階建て、延べ床面積5724・86㎡。ごみ焼却施設の処理方式が准連続燃焼式焼却炉(ストーカ式)、処理能力は105t/日(52・5t/16h×2炉)。粗大ごみ処理施設については併用施設(乾式回転式破砕機)を採用しており、35t/5hの処理能力を有する。

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