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S造8階、延べ5万㎡に/事業費150億円膨らみ見直し/長野赤十字病院移転新築

2025/10/10 長野建設新聞

日本赤十字社は長野市若里の長野赤十字病院の移転新築事業について、新病院の計画規模をS造8階建て、延べ床面積約5万㎡に変更する。資材高騰などの影響で総事業費が約150億円増加し、494億円程度まで膨らむことから基本設計の見直しを行ったもの。この見直しにより、着工は2027年度以降、完成予定は29年度以降となるもよう。

同事業の設計監理業務は山下設計・第一設計JVが担当。2日に開かれた運営協議会では新病院の完成イメージ図を公開。上から見ると建物が花のように見える「ブロッサムタイプ」のコンパクトな構造とする。また、更衣室や会議室などを配置する3階建ての別棟は、当初計画の免震構造から耐震構造に変更する。

設計の見直しにより事業費は50億円程度削減となる。今後は、残る100億円の捻出について検討を進めていくとした。

新病院は現病院の東側にある若里多目的広場に建設する。敷地面積は2万5580㎡。また敷地内に2層3段、275台収容、延べ5225㎡の立体駐車場も整備する。駐車場は平面駐車場を含め一般車両400台分を確保する。

当初の計画ではRC造8階建て、延べ床面積約4万8000㎡としていた。その時点の総事業費は345億円で、内訳は建築工事費295億円、医療機器整備費42億円、その他8億円。

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