国土交通省は、Graphisoft社のArchicadで作成した『営繕BIMモデル』のサンプルデータを同省HPで公開した。営繕BIMモデルは第1弾として2024年10月にAutodesk社のRevitで作成したデータを公開。今回は第2弾となる。
営繕BIMモデルは、一般的な合同庁舎としてRC造5階建て延べ約3300㎡で作成。官庁営繕のBIM活用で求められる指定項目・推奨項目の一部に対応して実施した。
営繕BIMモデルの入力情報や設定内容を目安にBIMデータを作成できることから、同省ではBIM活用が広がることを期待している。
原則として延べ3000㎡以上の新営設計業務では、BIM活用で指定項目を設定する必要がある。また全ての新営設計業務および新営工事では、BIM活用の推奨項目を設定する。
指定項目として▽建築物の外観および内観の提示▽実施設計図書の作成―。推奨項目としては▽設計条件と設計図書の整合性確認▽基本設計段階における設備計画の検討▽概算工事費の算出▽基本設計図書の作成▽実施設計図書の作成▽施工計画等の検討▽施工図の作成▽干渉チェック▽完成図の作成▽建築物利用説明書に用いる図の作成―などがある。指定項目・推奨項目以外については、受注者が任意でBIM活用を行うことが可能となっている。