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国土交通省北陸地方整備局(建設)

初の「SI型」試行/技術向上提案求める

2025/10/11 新潟建設新聞

 北陸地方整備局は本年度から、一定の範囲内で費用を計上することを前提として技術提案を求める総合評価落札方式「技術提案評価型SI型」の試行を始める。管内初の案件は「栗ノ木道路 栗ノ木高架橋上部その2工事」(新潟市中央区)で、9日よりWTO対象の一般競争入札の手続きに入った=既報=。来年2月16日に開札する。今回の工事では施工箇所の交通量が極めて多いことに加え、積雪寒冷地域であることから、橋梁全体の長寿命化とライフサイクルコストの縮減、施工時の効率化や作業環境の改善を求め「橋梁の長寿命化等に関する工夫」を技術向上提案に設定した。

 「技術提案評価型SI型」は、比較的軽微な設計図書の変更により、品質・環境・建設現場の安全性や生産性のさらなる向上、新技術・工法の活用などが期待できる工事に対し、技術向上提案を求める方式。発注者が示す上限額の範囲内で技術向上提案を行い、工事契約後に発注者が同提案を採用する場合は、変更契約により適切に費用を計上する。

 北陸地整では、設定テーマ例として▽工期延長のリスク回避▽安全性の向上▽構造物の新設時における、点検困難箇所への維持管理性の高い工法等の採用▽カーボンニュートラルに資する工法等の採用―などを想定している。

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