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千葉県銚子土木事務所

排水機場新設など検討/清水川の内水氾濫に対応/県銚子土木

2025/10/14 日刊建設タイムズ

 県銚子土木事務所は、県管理の一級河川利根川水系清水川における内水氾濫を軽減させるため、河口部(利根川合流点)付近において排水機場の新設などを検討する。3日に「県単河川調査委託(清水川被害軽減方策検討)」の指名競争入札手続きを開始した。業務の場所は、銚子市大橋町ほか。業務では、対象降雨を選定し、内水解析モデルを構築。対象降雨による内水被害の状況を把握した上で、立案した対策について費用対効果を明らかにし、検討結果を取りまとめる。委託期間は2026年3月25日まで。

 清水川は、銚子市の中心市街地を流れる延長約1・6km、流域面積約7km2の一級河川。河口部の上空占用物として国道124号銚子大橋がある。

 今回の事業とは別途、06年12月策定の利根川水系香取・銚子圏域河川整備計画に基づく河道拡幅など整備を進めており、これまでに下流部を中心として約0・6kmの整備を完了した。

 下流部の標準断面は、幅6・3m×高さ(計画河床高~天端高さ)3・9m。護岸は、鋼管矢板および上部コンクリート。

 同計画では「1992年10月の台風18号による被災実績に対応できる整備を行い、家屋などの浸水被害を防止する」ことを目標としているが、直近では96年9月の台風17号に伴い内水氾濫が生じた。

 2022年3月29日指定の洪水浸水想定区域図(想定最大規模)では、沿川のみならず河口部の広範囲が「浸水した場合に予想される水深0・5~3m未満の区域」とされた。

 被害軽減方策検討の入札では、20日と21日の入札期間などを経て、21日のうちに開札する。

清水川 洪水浸水想定区域図(想定最大縁模)

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