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群馬県玉村町

玉村町が浄水場更新で2026年度に公募開始

2025/10/11 群馬建設新聞


玉村町はPPP/PFIを導入して更新を計画している浄水場(上新田1116-3)について、2026年度に事業者の選定を開始する方針を示した。更新は、現在の敷地を西側に拡張し、管理棟や配水塔などを新設する計画。27年度に工事着手し、32年度までに完成させる計画となっている。25年度は発注支援業務をNJS(東京都港区)が受注。DBO方式での実施を予定しており、業務の中で、詳細を精査しているところ。

施設更新は施設建設から48年が経過し老朽化していることに加え、人口減少による水需要の減少、地震・浸水リスクなどの課題に対応するために計画。基本構想および基本設計業務はNJS(東京都港区)、民間活力の導入可能性調査を中央設計技術研究所(石川県金沢市)が実施した。

現在の浄水処理施設は2系統に分かれ、配水施設は3池あり、それぞれの有効容量は第1が2020立方m、第2で5000立方m、第3が6000立方m。このほか排水処理は濃縮槽2池、脱水機棟1棟などで構成している。

現段階での施設概要としては、平常時における最大給水能力を1万5000㎡と現在の施設と同等にし、浄水能力を1日あたり1万2700立方m、水源能力1万6352立方mとダウンサイジングする方針。また、緊急時には県からの受水が無い場合を想定して地下水のみで最大給水量を確保することができる計画とする。

更新に当たり現在の敷地を西側に拡張し、その敷地へ各種施設を建設する。新たに整備するのは◇管理棟◇配水塔◇電気・ポンプ棟◇薬品注入機室◇着水井◇ろ過池◇排水池◇天日乾燥床-などとなる。新たな管理棟は、浸水リスクへ対応するために主要な設備を2階へ配置する方針。また、新たな水源を1カ所整備する。現在委託している業務の中で、詳細を詰めていく。事業費については、現段階で130億円程度を見込んでいる。

今後、26年度に事業者を募集、選定。工事は27年度に着手し、32年度までの5年間で完了させる考え。施設稼働は33年度に開始。その後、既設の高架水槽撤去を34~35年度に実施し、新たな配水池建設を37~38年度に行うとしている。

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