みどり市はJR岩宿駅周辺整備事業について、2026年度に工事着手する。北口および南口ロータリーなどの全面リニューアルに向けて、26年度は南口前広場の改修工事を予定している。26年度から27年度の2カ年で工事を行っていく見込み。
同駅では、通学・通勤ピーク時には送迎車両が多く集まり、駅周辺が混雑している現況。駅前広場を整備し、円滑な駅利用を促進するとともに、公共交通や利用者の利便性の向上を図るために工事を行うもの。
市では「岩宿駅を核とした総合的なまちづくりプラン」を23年度に策定し、24年度から同駅周辺整備に向けた基本設計に着手している。本年度は詳細設計期間として、三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が工事発注に向けて具体的な内容を詰めている。工事スケジュールや詳細な数量、最終的な駅前完成予定図なども詳細設計で決定する。
同プランでは、北口および南口駅前においてロータリー方式による駅前広場の再整備を計画している。駐輪場と駐車場の拡張から、パークアンドライド方式およびキスアンドライド方式による乗降場の設置も検討する。
北口は県道阿左美桐生線と隣接しており、同県道とのすり合わせを含めて駅前広場整備を想定している。県が同県道岩宿駅前交差点改良工事を検討していることから、交差点とアクセス市道を新設して十字路を設けて広場へとつなげる案を精査。県と協議を進めている。28年度に開催される国民スポーツ大会のプレ大会開催に合わせて、北口周辺整備を進めていきたい意向を示している。北口工事に際して期間中に駅の使用が制限されるため、26年度に暫定的に南口前広場の拡張など改修工事を行う。
北口整備後、中長期的には南口の全面リニューアルも予定している。南口駅前を通る市道笠懸2280号線を挟んで向かい側の面積3600㎡程度の空き地を取得し、ロータリー整備などを行なっていく見込み。
また、JR岩宿駅では南口に改札がなく、バリアフリー化などの要望もあることから、駅舎の改築なども計画している。市がJR側へ調査などを委託しており、工事に向けて協議する。