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長野県宮田村

来月に3分離で公告/学校給食施設、階段棟も包含

2025/10/15 長野建設新聞

 宮田村は本年度に着工する学校給食施設建設事業で、11月にも本体工事の一般競争入札を公告する。発注形態は建築、電気設備、機械設備の3分離とし、校舎棟と接続する階段棟の建設工事も包含する。着工は2026年1月、竣工は27年7月を予定している。

 事業スケジュールは10月9日の住民説明会で明らかした。それによると、階段棟の新設は26年1月に着工。給食施設本体工事は同年8月から取り掛かる。竣工は27年7月で、試行運転を経て8月から本稼働させる。その後、現在の給食棟を解体し、28年1月までに事業を完了させる。

 事業費の総額は15億円を見込んでおり、25年度当初予算で債務負担行為を設定済み。費用の内訳は給食施設および階段棟工事費(外構工事、特殊設備工事を含む)が約13億1300万円、厨房機器費が1億5700万円、厨房備品費が3000万円。

 建設場所は小学校のグラウンドの一部で、用地は約1000㎡。給食施設はS造平屋、延べ約700㎡。小学校と中学校の給食約800食を供給する。階段棟は小学校の非常階段を除却し整備。各階から給食施設と行き来できるようにする。設計担当はアーキディアック(松本市)で、工事監理業務も同社が行う。

 また、関連工事として本年度は西門付近の外構工事(予算額600万円)と、石碑・時計台等の一時撤去工事(同780万円を予定。このうち撤去工事は発注済みで、カトー(宮田村)が受注している。

 26年度には中学校のランチルーム北西側を改修し、搬入車を出入りできるようにする受入口工事や、搬送車の購入、27年度には前述の既存給食棟解体や遊具移設を計画している。

 さらに、給食施設の建設に併せて、学校の外周を「ゾーン30プラス」とすることも検討中。ゾーン30プラスは、最高速度を30㎞に規制するとともに、ハンプなどの物理的デバイスを組み合わせた交通安全対策。

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