赤坂台総合公園(同市竜王地内、ドラゴンパーク)の再整備で甲斐市は、2026年度の着工を目指している。災害時の仮設住宅設置を見据え、駐車場の増設や進入路の整備などを計画。現在路線測量や造成設計などが進んでおり、25年度中に完了する予定。市は27年度末までに整備を完了したい考えだ。
同公園の防災機能を拡充するため再整備する。主な整備メニューは▽駐車場の増設▽車両の進入路整備▽花壇の整備▽防災備蓄庫の移設。市は25年度6月補正予算に用地取得などの経費2億2045万4000円を計上した。路線測量や造成設計などはハヤテコンサルタントが請け負っている。
新たな駐車場は、既存駐車場の西側に広がる敷地に整備する。用地の面積は約8800㎡で、疾測量が用地測量と物件補償調査を担当した。市担当者は災害時の仮設住宅設置を想定し「できれば1世帯2台くらい車が置けるようにしたい」と話す。仮設住宅は芝生広場内に約190戸設置することを想定している。
車両の進入路整備では、仮設住宅設置に当たり、工事車両が入れる道路を確保する。広場南側に2カ所進入路を整備し、災害時すぐに住宅建設に着工できる体制を整える。
花壇の整備では、芝生広場北側にある花壇を整備し直す。市都市計画課によると、仮設住宅周辺に癒やしの空間を創出し、入居者のストレス緩和を図るのが狙いという。
防災備蓄庫は現在、駐車場と芝生広場をつなぐ地下通路内に設置されている。備蓄品の運び出しの手間や通路が狭くなっている現状を踏まえ、市は別の場所への移設を検討中。増設する駐車場への倉庫新築や他の公共施設の活用などが案として挙がっている。