全国中小建設業協会(全中建)の河﨑茂会長は「厳しい現状の中、副会長として6年間努めてきた。基本的には土志田領司前会長の活動を引き継いでいきたい。適正な利潤が確保できる入札契約制度を要望していきたい」と話す。
協会では、災害時に地域の安全・安心を守り、地域社会に貢献できるよう、適正な入札条件などによる受注機会の確保を要望。第3次担い手3法に基づく発注者責任への対応、市場単価を適切に反映した積算、予定価格以上でも落札できる入札制度の検討、不調不落の場合の予定価格にとらわれない上限拘束性の廃止を求める中で「国には、地方公共団体への働きかけをお願いしたい」と期待を込める。
夏季の工事に関し、企業における熱中症対策が義務化され、各企業はさまざまな対策を講じながら「異常な暑さの中で作業をしている」と述べ、夏季手当てや時短制度の導入など検討を訴える。
国土強靱化実施中期計画に対しては「期待している」と述べた。
【略歴】
かわさき・しげる。1952年生まれ、72歳。日本大学生産工学部土木工学科卒。1976年河﨑組建設入社、1982年同社取締役副社長、1996年代表取締役。2011年全国中小建設業協会理事、19年同協会副会長、25年6月の定時総会を経て現職。趣味はゴルフ。