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国土交通省長岡国道事務所

道の駅良寛の里わしまで避難対応へ合同訓練

2025/10/17 新潟建設新聞

 北陸地方整備局長岡国道事務所は8日、地震などの大規模災害の発生を想定し、道路利用者の一時避難場所となる道の駅での対応、手順を確認する合同訓練を長岡市内で実施した。

 訓練には国、長岡市和島支所、道の駅わしまの指定管理を担う和島夢来考房、北陸パブリックメンテナンスから19人が参加。2004年10月に発生した中越地震の経験を踏まえ、06年に防災拠点整備が行われた国道116号道の駅良寛の里わしまを訓練場所に、4項目の訓練を行った。

 2班に分かれた参加者は最初に非常用トイレの組み立てに臨み、説明書の手順に従って5分ほどで仮設トイレを完成させ、その後備蓄倉庫内の災害用保管資材の点検、非常電源用発電機の起動操作方法、衛星通信施設の取り扱い方などを確認した。

 統括に当たった長岡国道事務所柏崎維持出張所の北島義則出張所長はトイレについて「中にランタンを取り付けられるが、夜間だと男女共用なのでセキュリティの問題がある。初動の対応としてまずこういう物があるということを覚えていただきたい」と話し「救援車両用の駐車場確保のために一般車両の駐車を制限することになるが、その時どこに誘導すればよいかなどの検討も必要。体制は整っているが、運用方法をアップデートしていく必要がある」と課題について語った。

 最後に「1年に1回でも避難対応で合同訓練することは大切。現場で顔を合わせて手順を確認することは重要で、毎年訓練だけで災害がないことを祈りたい」と話し、訓練を終了した。

【写真=仮設トイレを設置した】

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