日本補償コンサルタント協会関東支部埼玉県部会(金井塚一哉会長)は14日、本年度第3回目となる補償業務執行関連研修会を東松山市内で開いた。今回は建物を使った実地研修として47人が参加。建物の内部と外部の調査手順を実習した。
この研修は、補償コンサルタント業務従事者の知識の習得・向上を図ることを目的に実施。当日は主に実務経験5年未満の技術者を対象とした会員企業の社員のほか、県からは用地課と地域機関の用地担当職員15人も参加した。
東松山市民文化センターに集まった参加者を前に金井塚会長は「協会と県地域機関との意見交換の場で、県の用地担当者の方に部会の研修会に参加してもらい、われわれの業務にご理解いただければとお話したところ、今回初めて、県の用地担当者の方の実施研修参加が実現した」と感謝を伝えた。続けて「実地研修では、日頃の業務の中で不明な点があれば、現地で講師に質問したり聞いてほしい」と述べ、有意義な研修となることを期待した。
講師は同部会の補償基準検討委員と研修・事業委員が務めた。参加者は最初に座学を行い、野帳の書き方を学習した後、同市五領町にある五領町自治会館へ移動。参加者は2班に分かれ、建物を移転対象物件と想定し、建物内部と外部の調査手順、数量などの記録と調査の作成といった業務を実施。事前の注意点を意識しながら調査を進めた。
写真=実地研修のもよう