熊谷俊人知事は17日、白子町にある南白亀排水機場、一宮町の釣ヶ崎海岸広場、長生村の長生グリーンライン計画予定地周辺と県原種農場跡地などを視察し、各町村長と意見を交わした。長生グリーンライン計画予定地周辺の視察では小髙陽一・長生村長が熊谷知事に対し、一般県道茂原環状線について、長生グリーンライン(計画路線)と主要地方道茂原夷隅線の交差付近までの延伸を要望。さらに、県原種農場跡地における産業用地整備などを求めた。
意見交換会で、各町村長は熊谷知事に対し、一般県道八積停車場線の歩道整備、県道茂原白子バイバスの建設促進、農業用排水路護岸整備への支援、県営湛水防除事業白潟北地区の整備促進、県立九十九里自然公園の国定公園化などを要請した。
視察などを終えた熊谷知事は「成田国際空港の機能強化や首都圏中央連絡自動車道の全線開通などによる経済効果を長生地域に波及させる」と話し、長生グリーンラインなどのインフラ整備について「スピード感を持って取り組むとともに、予算を重点的に充てていきたい」と意気込んだ。
意見交換会は、茂原市内の長生合同庁舎(長生地域振興事務所)4階大会議室で実施。
出席者は熊谷知事、小髙村長、緑川輝男・白子町長、馬淵昌也・一宮町長、吉田雅一・知事特別秘書、相澤修一・県総合企画部次長、髙橋俊浩・県長生地域振興事務所長など。
南白亀排水機場は、白子町剃金地先で整備を進めており、上屋が完成済み。地盤沈下対策事業南白亀地区として、排水機場工一式および排水路工0・8kmの計画で、2016年度に事業着手した。排水機場は、30年度の稼働開始予定。
一宮町東浪見の釣ヶ崎海岸広場には、東京オリンピック・パラリンピック2020大会の「サーフィン競技会場」として使用された釣ヶ崎海岸施設(愛称・ステラ釣ヶ崎)がある。「世界サーフィン保護区」の認定を目指している。
長生グリーンラインは、「茂原・一宮・大原道路」のうち、長南町千田から一宮町一宮までの約12kmの愛称。長南町千田から茂原市台田までの約4・7kmが開通済み。