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米沢町で5000㎡宅地開発/施工は秋山工務店/香陵住販

2025/10/18 日本工業経済新聞(茨城版)

【水戸市】 香陵住販(水戸市南町2-4-33、電話029-224-3655)は、水戸市米沢町地内で約5000㎡、15区画の住宅地開発を進めている。工事施工者は秋山工務店(水戸市堀町、秋山進代表取締役)が担当。年内の完成に向けて、現地では3D技術を活用したモデリングを活用し、品質と効率の両立を実現する。

 開発予定地は、水戸市米沢町字上組295-1ほか6筆(地番)。開発区域面積が5128・44㎡。ショッピングモール「ヨークタウン水戸」の近くで、さくら通りや国道50号のからのアクセスも良好な場所となっている。

 区域内は住宅地15区画を整備するほか、公園1カ所やごみ置き場を設ける。区域中央には6・35m幅の道路を新設する。1区画あたりの敷地面積は252㎡~301㎡規模となる。

 開発工事を進めるにあたり、現場を担当する秋山工務店の田口正之氏は、作業の効率化と高精度化を図るために3D完成モデリング資料を作成し、作業に取り入れる。

 3Dモデリングでは、土や塀の高さが立体的に把握でき、図面を透過させることで道路下を通る管の場所がより明確となり、現場での情報共有が強化された。

 その結果として、認識不足による間違いや工程を確認するための作業の中断が大きく軽減した。さらに事業者からも現場状況を把握しやすいと、データ提供の依頼を受けた。

 3Dモデリングの作成は田口氏が独学で身に着けた。かつて現場を単独で担当した際、現場状況が周りに伝わらずトラブルが発生。体制を整えることで品質や効率性を高めたいと思ったのがきっかけとなった。ソフトウェアは「SketchUp」(スケッチアップ)を使用した。

 田口氏は「新技術を積極的に取り入れることで、現場の強みにしていきたい。工事の品質向上と効率化につなげたい」と現場のさらなる進化を目指す。

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