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【日合協】上期は1478万t/アスファルト合材製造量

2025/10/20 本社配信

 日本アスファルト合材協会(日合協、今泉保彦会長)は、2025年上期のアスファルト合材製造数量(速報)をまとめた。製造数量は、前年同期比2・6%減の1478万6000tと4年連続のマイナス。ピーク時の1992年以降、初めて1500万t割れとなった。

 地区別では、震災復興関連で需要が伸びる北陸が113万1928t(前年同期比117・1%増)、中部は186万950t(同0・6%増)と微増だった。北関東は94万239t(同3・2%減)、首都圏は322万9377t(同1・5%減)、甲信は16万1440t(同4・2%増)。

 関東甲信越地域の都県は、茨城、栃木、神奈川、山梨、長野、新潟が増加した。

 全国の工場稼働率は、前年同期比0・7%減の29%。関東が36・6%、北陸39・9%、中部30・8%、3地区が全国平均を上回った。 

 アスファルト合材の製造数量は、1992年度の約8100万tから縮小傾向が続き、2024年度には約3600万tと半分以下に減少。工場数が1740から987工場に、稼働率は58・5%から34・5%に落ち込んだ。

 また価格交渉が難航し、原材料や燃料費、人件費の高騰など、合材製造各社の経営環境は厳しさを増す。

 これらを背景に、日合協では、地域に根差す合材工場存続による供給拠点網の維持のため、アスファルト合材の需要創出に向けた政策的な支援を求めている。

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