国土交通省は、建設企業を対象とした『ICT活用』に関する調査結果を公表した。これによると、施工現場で「ICTを活用していない」と回答した企業は7割を超える結果となった。またICT活用の課題としては「活用のための人材が不足」「費用対効果が不明」がそれぞれ4割を超える結果となった。
調査は本年2月~3月に実施。調査対象は建設関連116団体の会員企業で、回答数は1574社。
調査結果の内訳を細かく見ると、施工現場においてICTを「ほとんどの工事で活用している」は5・2%、「おおむね活用している」は20・4%。「あまり活用していない」18・2%、「ほとんど活用していない」21・2%、「まったく活用していない」14・0%、「活用した工事はない」21・0%―となっている。
またICT活用の課題については「活用のための人材が不足」43・7%、「費用対効果が不明」41・6%、「導入のための資金不足」26・7%、「ICT製品に関する情報不足」25・2%、「使用方法が不明」13・0%、「特になし」18・7%、「その他」3・9%―となった。