高市内閣で入閣した金子恭之国交相は22日、就任会見を行った。2008年に副国交相を約1年間務めており、16年ぶりに大臣として再び国土交通行政に携わる。「縁を感じている。任務に全力を尽くしていきたい。新内閣における喫緊の課題は経済対策や物価高対策であり、国土交通行政を取り巻く政策課題と合わせて責任を持って進める」と話す。
自民党からの国交相就任は16年ぶり。「これまで公明党の大臣がやってこられたことを、しっかり受け継ぎながら前に進めていきたい」と述べる。
高市首相からは『災害に強い地域づくり』『インフラ老朽化対策の加速化をはじめとした防災・減災・国土強靱化のための取り組みの推進』『地方を含めた交通物流インフラ整備』などについて個別の指示があったという。これについて「国土交通行政は社会資本整備や交通政策など所管が広く、どの課題も国民の命と暮らしを守ることに直結している。指示を踏まえ、しっかり職責を全うしていきたい」と述べた。
災害対策については「被害を未然に防ぐため、事前防災にしっかり取り組む。激甚化・頻発化する豪雨災害や切迫する大規模地震に対し、国交省は流域治水や施設の耐震化を進めている。これらの取り組みをさらに加速化したい」との考えを示した。
【略歴】かねこ・やすし
2000年衆議院議員初当選、05年農水政務官、08年副国交相、12年衆議院国交委員長、21年総務相を経て21日に国交相就任。早稲田大学商学部卒。64歳。熊本県出身。