県沼田土木事務所は、沼田市戸鹿野町地内ほかで行う無散水融雪施設更新工事を11月に一般競争入札で公告する。国道120号遊覧坂工区の消雪施設維持修繕事業として継続して進めている更新工事で、本年度は前回発注区間から延長約90mで行う。工期はフレックスを採用し約11カ月を見込んでいる。設計については日本地下水開発(山形県山形市)が担当してまとめた。
同事業は、散水消雪施設の老朽化が進み、積雪時充分な効果が発揮できていないため、施設の更新工事を実施するもの。2023年度に工事へ着手した。全体計画では、区画延長1117mとし、ユニットボイラー4基、燃料の地下タンク1基、放熱管の取り付け面積8728・6㎡を予定している。
今回の発注は、現在施工を進めている箇所の沼田市街側の延伸となる延長94・2mが対象。工区の起点である国道120号の公園入口交差点までの区間で整備を行う。内容は、配管工、放熱管取り付け工および舗装工を基本としている。配管工は、水道用PE管φ50㎜を延長377m整備する。放熱管は面積672・5㎡を対象に取り付け工を行う。循環水には、不凍液を採用している。
舗装工事は面積672・5㎡を対象に、基層工を再生粗粒度アスコン20で厚さ5㎝施工。中間層は半たわみ性舗装として、融雪用砕石マスチックを厚さ5㎝で整備する。また、表層工については、密粒アスコン20改質2を厚さ5㎝で実施する。工事は交通誘導員を配置し、片側交互通行で行う。
今後は、交通の流れなども見ながら順次整備を進めていく方針で、施工が完了した箇所から稼働を行う。
これまで、23年度はボイラー設置工事を萬屋建設(沼田市)と反町工業(沼田市)が施工し、地下タンク整備を角屋工業(沼田市)が担当した。また24年度には、延長96・9mと延長115mで2回に分割して無散水融雪施設への更新工事を発注しており、2件とも角屋工業が受注。現在、延長115m部分の施工を進めている。