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茨城県つくば市

27~28年度で設計/谷田部小建替え・複合化

2025/10/23 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市は、谷田部小学校(谷田部2938)の建て替え・複合化に向けた検討を進めている。隣接する旧谷田部庁舎跡地と学校敷地、敷地面積約3万7000㎡を一体的に活用。学校を軸とした公共施設の集積化を目指す。整備スケジュールとしては2026年7月をめどに基本構想をまとめ、27~28年度に基本設計・実施設計を策定。29年度から3カ年で施工を進め、32年4月の供用開始後に既存校舎の解体およびグラウンド整備等に着手する見通し。

 建て替え事業は、児童数の増加や施設の老朽化、将来的な少子化を鑑み、学校および周辺施設の集積化を図るもの。谷田部小を軸に、市民ホールやたべおよび谷田部総合体育館の機能を包含する複合施設を目指す。計画地が、旧谷田部庁舎跡地および谷田部小学校(谷田部4741-1外)、敷地面積約3万7000㎡。市街化区域の第二種住居地域および第一種中高層住居専用地域に位置し、建ぺい率60%、容積率200%。敷地南側については埋蔵文化財包蔵地となっている。

 建物は最大で4階建てを想定。集積化を検討する機能としては▽普通教育機能=普通教室、特別教室(理科室、家庭科室、音楽室、図書室等)、体育館▽文化施設機能=ホール、会議室、研修室、和室、視聴覚室、調理室▽体育施設機能=アリーナ、柔剣道場、卓球場、弓道場、トレーニングルーム、会議室▽その他=駐車場、バスロータリー、防災機能、市民窓口機能-など。

 現在は児童・保護者や施設利用者を対象としたアンケートを実施中。アンケート期間は今月26日まで。結果を取りまとめ、11月中旬から下旬にかけて第2回検討委員会を開催する予定だ。本年度中に骨子案をまとめ、26年7月をめどに基本構想を策定。基本設計・実施設計を27~28年度でまとめ、29年度から3カ年で施工を進める。

 建設中の教室数不足に関しては、グラウンドへのプレハブ校舎建設で対応する計画。32年4月の供用開始後、既存校舎の解体およびグラウンド整備に着手する。総合体育館および市民ホールについても施設の完成後、解体する方針だ。

 各施設の概要が▽谷田部小学校(谷田部2938)=校舎(RC造またはS造3階一部2階建て、総延べ床面積5062㎡)、体育館(S造2階建て、延べ床面積726㎡)、1969~2009年築▽谷田部総合体育館(谷田部4711-1)=SRC造2階建て、延べ床面積3581・26㎡、1980年築▽市民ホールやたべ(谷田部4711)=RC造2階建て、延べ床面積3595・44㎡、77年築-。

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