藤岡市は本年度に解体工事を行う偕同苑(藤岡770)で、来年度は跡地の駐車場整備工事および植栽工事を計画している。3カ年実施計画において、来年度の事業費として、8222万7000円を算出している。工事は単年で完了する見込み。
既存駐車場は第1駐車場(99台)、第2駐車場(66台)、第3駐車場(60台)が整備されているが、新たな駐車場はこれまでの火葬場および式場機能を持つ偕同苑ではなく、火葬場のみとなるために駐車場台数は減少する。現段階においては100台程度となりそうで、跡地駐車場は第3駐車場として位置付ける見込み。また、解体工事とともに既存の植栽も撤去することに伴い、新たに植栽を行う見込みで、今後、詳細を詰めていく。
新施設の完成が12月中を見込んでいるため、解体工事も早ければ12月中から着手する。解体工事は塚本建設(藤岡市)が受注している。解体工事設計業務は丸進建築設計事務所(前橋市)が作成した。
偕同苑は老朽化が著しく、今後、火葬件数の増加も見込まれることから、安定的な火葬業務の実施を目指し、新火葬場の建設を計画した。
火葬棟はRC造(一部S造)、式場棟はSRC造で構成。火葬棟は平屋で床面積約487・15㎡。式場棟は2階建てで、延べ床面積約527・45㎡の規模となっている。2施設は1976年11月に供用開始された。なお、火葬棟については2001年に待合室を増築している。増築後の面積は約523・15㎡となっている。
2棟ともにアスベストの含有が見込まれる。火葬棟と式場棟の躯体部分のみの取り壊し量は火葬棟が175立方m、式場棟は224立方mとなる。火葬棟や式場棟のほか、植栽や舗装部分についても解体する。
新火葬場建築工事は関口廣建設・塚越土建JV、電気設備工事は萩原電気工事・ユーデンシステムJV、給排水設備工事は染谷工業(藤岡市)、空調設置工事は根本設備(藤岡市)、火葬炉工事を宮本工業所(富山県富山市)が進めている。実施設計については桂設計(東京都新宿区)が手掛けた。