県上信自動車道建設事務所は東吾妻町小泉地内で行う上信小泉橋の上部工整備工事を近く、大型工事として道路整備課から一般競争入札で公告する。整備を進めている吾妻東バイパス2期の道路改築事業として行うもの。上部工は門型クレーンにより設置する。工期はフレックス工期を活用し約21カ月を見込んでいる。設計は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)がまとめた。
上信小泉橋は橋長68m、幅員11・49m(有効幅員10・5m)のPC2径間連結コンポ橋。町道1360号と砂防河川の中沢を本線が跨ぐために橋を架ける。
上部工は工場製作したセグメント桁を架設桁上まで引き出し、架設桁上で架設し、PC鋼材を一体化させ、門型クレーンにより据え付ける。主桁の数は8本で、工場で主桁1本当たり5分割して製作する。連結した桁の延長は33・7mとなり、桁高2・2m、上幅1・34m、下幅0・74m、全体の桁重は779・6tの規模とする。PC鋼材は12S12・7を使用し、1本当たりの質量1・86t、全体では14・9tとなる。
床版工については、面積776・7㎡で、PC板を192枚、鉄筋量38・5tと、コンクリート量180・3立方mを使用し整備する。
支承工として、A1およびA2橋台へ可動ゴム支承をそれぞれ4基の合計8基、P1橋脚へ固定ゴム支承を8基設置する。
高欄はコンクリート製半壁高欄で、施工延長は164・1m、鉄筋量6・9t、コンクリート量43・1立方mを用いる。
上信小泉橋は、今後上部工の完成時期を踏まえ、鋼製高欄部分の高欄工の計画時期を検討する。
現在、下部工工事を南波建設(東吾妻町)が整備している。下部工の規模はそれぞれA1が逆T式橋台で、高さ6・7m、コンクリート量273・6立方m、深礎杭φ2m×L7mを6本打設し整備している。A2は逆T式橋台で、高さ11・5m、コンクリート量551・8立方mの規模。場所打ち杭φ1・5m×L9mを9本で施工している。P1は張出し式橋脚(T型橋脚)で、高さ10・5m、コンクリート量498・6立方mの規模。場所打ち杭φ1・5m×L10mを12本施工している。工期は2025年度末までを想定している。
吾妻東バイパス2期工区は、箱島インターチェンジから植栗・中之条インタージェンジまでを結ぶ延長約7㎞、幅員10・5mの新設道路。14年度に事業を開始しており、29年度の開通を目指して工事を進めている。
同工区では本年度、このほかの大型工事として同町五町田地内で行う湯殿橋の下部工、同町新巻地内で行う函渠工ほか工事を計画しており、順次計画的に発注を行う方針を示している。
















