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栃木県道路整備課

県道路整備課、小山環状線粟宮アンダー、総合評価指名で19日開札、道路詳細と土木構造物設計

2025/10/27 栃木建設新聞

 県道路整備課は、主要地方道小山環状線粟宮アンダー詳細設計業務に総合評価指名競争入札を適用。価格に技術点を加え、125点満点で評価。11月19日に開札する。予定価格は1億3762万円で履行期間460日。委託内容は700mの道路詳細設計でアンダー部は鉄道直下29・7mを除く東西2カ所の擁壁と箱型函渠の構造物、排水ポンプなど付属物。鉄道直下の箱型函渠はJR東日本に詳細設計を委託。近く協定を締結する見通し。

 粟宮地内の小山環状線はJR宇都宮線と平面交差。踏切上部にはJR東北新幹線が高架橋形式の立体で上下に並行して交差している。粟宮アンダーは平面交差のJR宇都宮線をアンダーパスし、標準幅員で17・5mに拡幅。1日の計画交通量には1万4700台を試算した。

 アンダー部はJR直下部から西側が箱型函渠15・8m、U型擁壁123mと重力式擁壁83・9mで結ぶ。東側は箱型函渠17・5m、U型擁壁156mと重力式擁壁78・1mで結ぶ。付属物として豪雨時の冠水に備え排水ポンプを設置する。

 技術評価項目は①鉄道アンダーパス直下部に接続する精緻で耐性の高い道路構造物とポンプなどの付属部②高い地下水位に対応し開削工事による周辺地域への環境への配慮―2項目。技術点には配置予定技術者の経験と実績が加味される。点数の内訳は価格100点、技術25点。

 粟宮アンダーの法線は17年2月に都市計画決定した都市計画道路3・2・101号粟の宮線が基本。標準幅員17・5mには車道3・25m×2、中央帯2・5m、路肩0・75m×2、自転車歩行者道3・5m×2を納める。

 アンダー部の工事では現道を南側に切り回し、仮設の踏切を設置する予定。

 都市計画の変更や事業化に先立ち、15年度に道路の概略設計を大日本ダイヤコンサルタントに委託。18年度からJRと継続的な協議を進めてきた。

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