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千葉県健康福祉部

幕張に統合 30年度着工へ/機能強化の基本方針決定/県 保健医療大学

2025/10/28 日刊建設タイムズ

 県健康福祉部は、保健医療大学の「機能強化の基本方針」を決定した。幕張と仁戸名の2か所に立地しているキャンパスを幕張に統合。公立大学法人を2028年4月をめどに設立し、運営主体を県から同法人に移行する。施設整備などのスケジュールは▽26~27年度=基本計画の策定、施設整備計画の策定▽27~28年度=基本設計▽28~29年度=実施設計▽29年度以降=施設整備に関する入札・契約手続き▽30~31年度=施設整備工事▽32年度=新施設供用開始――の想定。

 同法人への運営移行と大学院修士課程の設置は28年度の予定。32年度には看護学科の定員増など(1学年当たりの定員80人→100人への増および3年次編入学枠の廃止)、言語聴覚士養成課程の設置、大学院博士課程の設置、大学院修士課程公衆衛生学専攻の設置を見込んでいる。

 基本方針は、5月に公表した「保健医療大学の機能強化に向けた調査検討事業報告書」を踏まえ、大学関係者や庁内関係部局と調整して取りまとめた。

 機能強化に伴い、キャンパスを幕張に統合し、施設整備を進める。老朽化が進む施設・設備の整備に当たっては、具体的な整備手法や整備スケジュールなどのさらなる検討を進める。

 報告書では、幕張キャンパスへの統合に係る建設工事概算費用(29年度建設事業費単価(高位)による推計)として、ローリングによる建て替え251・53億円(建築201・31億円、耐震改修1・39億円、解体39・01億円、外構9・82億円)、大規模改修など160・85億円(建築68・51億円、耐震改修1・39億円、大規模改修63・66億円、解体26・87億円、外構0・42億円)を提示。

 建て替えでは、更衣室棟、教育棟、管理棟、学生ホール棟、講堂を解体。学生ホール棟と講堂の跡地およびグラウンド部分にRC造4階建て、建築面積約6000㎡、延べ床面積約2万2330㎡(想定)の大規模新校舎を建設。教育棟と管理棟の跡地は、空地やグラウンドとする。

 大規模改修などにおいては、老朽化した建物の大規模改修を行うほか、定員増に対応し、必要な設備を備えるRC造6階建て、建築面積約1300㎡、延べ床面積約7600㎡(想定)の新校舎を増築。

 管理棟、講堂、学生ホール、体育館については耐震改修を行う。図書館棟は、図書館および機能強化センター機能として使用する。

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