県上信自動車道建設事務所は東吾妻町新巻地内と泉沢地内をつなぐ泉沢大橋1号橋の上部工整備工事を月内にも、大型工事として道路整備課から一般競争入札で公告する。整備を進めている吾妻東バイパス2期の道路改築事業として行うもの。ベント併用クレーンで架設する。工期はフレックス工期を活用し約24カ月を見込んでいる。設計は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)がまとめた。
泉沢大橋は泉沢川に架かる鋼4+鋼3径間連続少数鈑桁橋。規模は橋長322m、幅員は11・49m(有効幅員10・5m)で整備を計画している。
上部工は1号橋と2号橋に分けられており、いずれも鋼コンクリート合成床版、工場製作しベント併用クレーンで架設する。
今回発注する1号橋上部工はA1およびP1~P4に架設する。床版はコンクリート量588立方mを使用し、面積は2191㎡の規模。主桁の桁長は189・7mで3本架設する。主桁は桁高2・9m、上幅0・61m、下幅0・67mで製作し、付属物も含めた加工鋼重は627tとなる。
また、支承工として、P1、P2、P3へ合計9基の固定ゴム支承を整備するほか、A1およびP4へ合計6基の可動ゴム支承を取り付ける。
高欄は景観に配慮した透過性の半壁鋼製高欄とする。規模は、高さ約0・7m、延長約380mで、鉄筋量約17t、コンクリートボリューム102立方mで整備を行う。
2号橋の上部工は川田工業(東京都北区)が整備を進めている。2号橋はP4~A2に架かり、コンクリート量403立方mを使用し、床版面積は1495㎡となる。主桁の桁長は130m、全体の鋼重は約334・4tで、桁数は3本。桁高2・5m、上幅0・61m、下幅0・67mで整備している。支承工はP5・P6へ合計6基の固定ゴム支承、A2およびP4で合計6基の可動ゴム支承を据え付ける。壁高欄は鉄筋量11t、高さ約0・7m、延長約260m、コンクリートボリュームは71立方mとなっている。
今後は、2号橋の高欄工および落下防止柵設置工事の発注を年内をめどに計画している。
吾妻東バイパス2期工区は、箱島インターチェンジから植栗・中之条インターチェンジまでを結ぶ延長約7㎞の規模。幅員10・5mで新設を進めている。2014年度に事業に着手し、29年度の開通を目指し整備を進めている。
同工区では本年度の大型工事として、同町五町田地内で行う湯殿橋の下部工、同町新巻地内で行う函渠工ほか工事を計画しており、順次計画的に発注を行う方針。

















