南アルプス市は、中央エリアを対象とした南アルプスIC周辺整備事業を進める。今後は11月中旬にも中央エリアを対象とした造成設計業務の発注を予定している。また、中央エリアに参入する企業募集案内については2025年内をめどに公表する見通しで準備が進む。
中央エリアは、中部横断自動車道・南アルプスICから東側の南アルプス市吉田と十日市場地内に位置する。県道韮崎南アルプス中央線を挟んだ南側には、現在事業展開中のfumotto南アルプス地域交流エリアやコストコホールセール南アルプス倉庫店が配する。
中央エリアの全体規模は約3・3ha。現地の様子としては、ほぼ桃畑が広がった状態にあり、作業用の道路や一部農機具小屋などが備わっている。
造成設計業務では、エリア内に現在備わる道路や桃畑を全てさら地にして、新たに整備する道路の配置や開発に絡む協議なども含めた形で行う。
設計業務の納期については、26年7~8月ごろまでに成果品の納品を目指す。
事業費は、設計監理および測量設計委託費として市の9月補正予算に4950万円を盛り込んでいる。
また、中央エリアに係る企業募集案内の公表時期については、25年内を目途に予定している。
内容は中央エリアに参入を希望する企業に対し、IC周辺において賑わいを創出するための土地利用に係るコンセプトなどをまとめた募集案内を公表する予定としている。
このほか9月補正予算に南アルプスIC周辺開発整備基金積立金として6億円を計上した。
内容は、中央エリア開発に係る推進を図るうえで、今後必要となる土地の取得や補償、事業費の確保や計画的な積立に充てていく。
【写真=県道を挟んだ場所に位置する中央エリア】
















