記事

事業者
山梨県山梨市

ラウベ設計着手へ クラインガルテン整備

2025/10/29 山梨建設新聞

 山梨市は新たに整備するクラインガルテン(都市交流型市民農園、同市正徳寺地内)について、近くラウベ(簡易宿泊施設)などの設計に着手する。9月補正予算に業務委託費1780万円を計上した。2026年度の着工を目指す。市は富士山や甲府盆地が一望できる眺望や都心からのアクセス性の良さを売りに施設をPRしていく考えだ。

 クラインガルテンは山梨県笛吹川フルーツ公園の西側に広がる敷地に整備。付近にはNPO法人地球元気村運営の農業体験施設「天空のはたけ」がある。

 建築物としてラウベ11棟のほか集会施設1棟を計画。両施設共に平屋建てを想定しており、ラウベは1棟当たりの床面積が約50㎡、集会施設は同約100㎡を見込んでいる。

 敷地の造成面積は1ha程度を想定しており、設計を25年6月、大日本ダイヤコンサルタントに委託した。施設への進入路は、敷地北側にあるサーキット場「AZ山梨サーキット」付近から予定地までの約400m区間に整備。設計は峡東測量設計が請け負った。なお、フルーツラインから予定地までは、県の畑地帯総合整備事業で拡幅する予定となっている。

 総事業費は進入路の整備を含め概算で10億円程度を見込む。施設の運営・管理は、指定管理者制度の導入を含め民間に委託する方向で検討する。

 市は施設について「南向きの斜面に位置し、段々畑の地形と富士山の美しい眺望、また首都圏からのアクセスが容易」と、景観やアクセスの良さを強調。さらに「周辺に笛吹川フルーツ公園や全国的に有名な温泉施設があり、これらの豊富な集客力と観光資源を活用できることが大きな強み」としている。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら