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群馬県高崎土木事務所

県高崎土木は高崎安中工区で地盤改良

2025/10/29 群馬建設新聞


県高崎土木事務所は高崎市下里見町地内の県道下里見安中線(西毛広域幹線道路高崎安中工区)で地盤改良工事を計画している。深層混合処理工法などを用いて行うもので、約170mを対象に近く社会資本総合整備(活力・重点・補正)分割18号軟弱地盤対策工事その2の工事名で発注する。発注については道路整備課からの一般競争入札による公告を予定。工期は約17カ月を見込んでいる。詳細設計業務は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。

地盤改良工事の施工箇所は地質調査で軟弱なローム層や火砕流堆積物層が確認されているため、道路建設に向けた盛土に係る補強土壁工に際して支持層の強度を高めるために行うものとなっている。

今回発注する地盤改良工事の施工範囲は国道406号から県道箕郷板鼻線までの区間が対象。深層混合、中層混合処理工法によるもので、施工延長および幅は深層混合処理工が延長117・2m、幅8・7~10・0m、中層混合処理工が延長58・1m、幅4・7~7・5m。

深層混合処理工は改良材を杭状に撹拌して整備する。杭はφ1600㎜、杭長9・7~15・5mで461本打設する。

中層混合処理工は撹拌機付きのバックホウを使用し深さ5・5~8・4m、体積2518・9立方mを対象に改良材を攪拌する。改良材はいずれもセメント系を想定しており、深層混合約1440t、中層混合約400tの使用を予定している。改良材の種類、数量については着工前に試験を行ってから最終的に決定する。

同区間の地盤改良工事はこれまでに分割5号軟弱地盤対策工事として発注。2025年2月までに205・4mを千代田組(高崎市)が施工済で、今回発注するのは残りの地盤改良工事となる。

施工済み区間については現在、分割14号盛土工事を進めており、残りの区間は今回発注工事後の26年度以降、補強土壁工および盛土工を進める予定となる。

西毛広域幹線道路高崎安中工区は県道下里見安中線のバイパスとして高崎市下里見町地内の国道406号(バンバ交差点)から安中市下秋間地内(自性寺北交差点)までを結ぶ3830m区間で整備を計画している。幅員10・5mの2車線道路として整備を行うものとなる。うち、高崎土木事務所が整備を担当する区間は1950m。残る1880m区間の整備については安中土木事務所が担当している。

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