県館林土木事務所は、主要地方道熊谷館林線(利根川新橋)バイパス整備について、(仮称)利根川新橋から東毛広域幹線道路までを結ぶアクセス道路のルート案を決定した。県道赤岩足利線の一部区間を現道活用し、新橋までを新設道路で通す案を採用する。2026年度以降、測量に基づいた設計業務を進めていく見込み。
県では、千代田町赤岩地内と埼玉県熊谷市葛和田地内を結ぶ、(仮称)利根川新橋の架設へ向けて検討を進めている。橋の新設と併せて、新橋と東毛広域幹線道路(国道354号)をつなぐ(仮称)利根川新橋アクセス道路の整備も予定する。アクセス道は広域的な交通を担い、災害時にも機能する強靱な道路ネットワークを構築するほか、周辺道路の渋滞緩和による物流の効率化などを目的とした道路となるよう整備していく。道路整備については道路予備設計業務に着手しており、冨永調査事務所(高崎市)が手掛けている。
アクセス道路は、同国道の篠塚交差点とつながる県道赤岩足利線を一部活用し、千代田町と邑楽町との行政界付近から千代田町の都市計画道路赤岩新福寺線と交差し、新設道路を新橋と接続させる方針を採用する。合わせて、現道拡幅工事などの設計もこれから進める。
ルート案についてはこれまで、道づくり会議において地域住民の意見を聴き、9月と10月に行われた第4回道づくり会議においてルート案を決定した。計画に地域ニーズを反映させるため、アンケート調査で得られた◇防災機能の向上◇通行の安全性確保◇地域の活性化-など地域が求める7つの配慮すべき事項を抽出した。これら道路計画に求められる7つの機能を満たす現道活用案が採用された。
(仮称)利根川新橋整備については橋梁予備設計に着手しており、25年2月から業務を長大(東京都中央区)へ委託。河川管理者の国土交通省と協議を進めており、協議の結果を踏まえ橋梁の位置や規模を決定する方針。
新橋は利根川への架設を計画し、渡河部分の川幅は約800mとなっている。また、橋梁設置予定箇所の地質調査の結果、軟弱地盤であることが確認されている。橋梁の位置や規模については、本年度中の決定を目指している。

















