伊勢崎市は、し尿処理施設の統合に向け、2026年度から関係機関との調整などを進め、着手時期などの具体化を図る考えを示した。本年度は、整備計画策定業務をオリジナル設計(東京都渋谷区)に委託している。茂呂クリーンセンター(茂呂南町5097-2)に境クリーンセンター(境上矢島675)を統合する方針を基本に検討を進めている。
市内のし尿処理施設は現状、茂呂クリーンセンターと境クリーンセンターの2施設が稼働している。施設の経年劣化などが課題となっていることから、施設を統合した上で老朽化対策などを行う計画となっている。
整備計画の策定に当たり、PFIなど民間活力の導入を含めて事業手法を検討。また、必要な能力や機能などについても検討を進めている。整備計画は年度内にまとめ、26年度からは関係機関などとの調整に入り、その中で着手時期を見極めるとしている。24年度には、基礎調査業務を日本水工設計(東京都中央区)に委託している。業務ではし尿処理施設に関連する将来推計および既存施設の状況などの調査を行った。
統合する2施設の諸元は茂呂クリーンセンターが1995年度建築で、処理能力は1日当たり112キロリットル。内訳はし尿・浄化槽汚泥ともに56キロリットルとなっている。
境クリーンセンターは1日当たり50キロリットルとなる。処理方式は2施設ともに高負荷脱窒素処理方式(IZジェットエアレーションシステム)を採用している。
















