長岡市で24日、消雪パイプの点検作業が開始され、発祥の地として銘板が設置されている坂之上町1地内での作業が公開された。市の職員20人が作業に当たり、今後委託業者らも加わって11月末までに点検し、降雪に備える。
長岡市の全域に広がる消雪パイプの延長は約1000kmに及び、そのうち市が作業を担当する距離は363km(市が管理する県道・市道)。このうち車道が335・8㎞、歩道が26・9㎞で、ほかに直轄国道が22km、長岡地域振興局管内県管理国道と県道が168km、私有が長岡全域で450kmとなっている。
そのほか消雪施設として井戸の本数は長岡市管理が658本、私有管理2804本、除雪対応の対象となる全市域での除雪路線の延長は車道が1313km、歩道が226kmに及ぶ。
作業開始に当たって概要を説明した西野靖雄道路管理課長は「市直営で20km、それ以外は委託している。1961年、今から64年前に私たちの先輩が素晴らしい施設を作ってくれた。その高い技術を維持管理し、点検で未来へつなげたい」と話した。
作業は専用の器具を使い、パイプの砂などを取り除いた後、地下水が20㎝ほどの距離を保って飛散するよう調整が行われた。
道路雪対策担当班の内藤優主任は「点検は冬の期間の皆さんの安全、安心な生活に欠かせないもの。点検の時に汚い水が出てご迷惑をおかけすることもあるかと思うが、ご協力、ご理解をお願いしたい」と話した。
【写真=職員がノズルを調整】

















