ひたちなか市は、こども家庭庁が新たに創設した「こども誰でも通園制度」に関連し、佐野幼稚園の園舎内装および園庭の改修などを検討している。現在、つだ保育所内に設置している子育て支援センターひまわりの機能を移転する。本年度に改修工事に係る設計を、かりべ建築設計事務所がまとめ、予算措置等が順調に進めば2026年度にも工事に取り掛かる。
市では、こども誰でも通園制度による、乳幼児の受け入れ環境の整備に伴い、既存のつだ保育所では手狭な状況であることから、佐野幼稚園に子育て支援センターの機能を移す。
移転先となる佐野幼稚園では、園舎の一部でクロスや床などの内装や園庭を0~2歳児に対応する仕様への改修を検討している。詳細については設計をまとめる中で精査することとしており、内容は変わる可能性がある。
また、子育て支援センターひまわりの移転元施設となるつだ保育所についても、移転後のスペースを保育室として改修する見込みとしている。
改修工事に向けては、来年度の予算措置を求めている状況。順調に進めば26年度にも工事に取り掛かりたい考え。
佐野幼稚園(稲田25)の園舎は4棟で構成。S造(一部W造)で総床面積795㎡(317㎡、270㎡、128㎡、80㎡)となる。つだ保育所(津田1950-1)はW造、床面積1227㎡で構成する。
こども誰でも通園制度は、子どもの良質な成育環境を整備するとともに、多様な働き方やライフスタイルにかかわらない形での支援を強化するために創設された。
現行の幼児教育・保育給付に加え、月一定時間までの利用可能枠の中で就労要件を問わず時間単位等で柔軟に利用できる新たな通園給付として、26年度から本格実施となる。
















