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千葉県君津市

26年6月公募開始/DB事業者を性能発注/君津市 貞元総合公園整備事業

2025/11/06 日刊建設タイムズ

 君津市は、性能発注方式・デザインビルド方式による「(仮称)貞元総合公園整備事業」に当たり、2026年6月に事業者の公募を開始する予定だ。同年12月定例議会において、事業契約、土地売買契約、造成工事請負契約について承認を求める方針。5日には「(仮称)貞元総合公園整備事業者募集・選定支援業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。委託予定期間は26年12月28日まで。委託上限額は2978万9000円。

 貞元総合公園整備事業は、千葉ロッテマリーンズファーム本拠地の誘致に関わるもの。事業範囲は、市が取得する貞元地先の約14・8ha。

 支援業務の対象施設は、野球場(スタジアム1面、グラウンド1面)、屋内練習場、クラブハウス、園路・外構で、29年12月末の完成を予定している。このほかの施設は、千葉ロッテマリーンズが整備するため対象外。

 業務内容は、前提条件の整理、事業者の募集・選定に係る支援、事業者選定委員会の設置・運営支援、契約締結に向けた支援、打ち合わせ協議、千葉ロッテマリーンズとの調整。

 具体的には、NiX JAPANにより27年3月にも策定する貞元総合公園整備基本計画を基に、要求水準・事業者募集の与条件および業務工程の精査を行い、各種法令などの事前協議と事業者募集に必要な図面を作成。前提条件の整理に当たり、必要に応じて事業者ヒアリングを実施する。

 募集要項案、要求水準書案、優先交渉権者選定基準案、様式集、契約書案などを作成するとともに、基本計画などを踏まえ、基本・実施設計、建設工事・監理に要する費用などを算定する。

 支援業務委託のプロポーザルの参加資格要件は、市の入札参加資格者名簿に登載され、一級建築士事務所の登録を受けており、15年10月1日以降に国または地方公共団体が発注したスタジアム・アリーナおよび都市公園におけるPPP/PFIの事業者募集・選定支援業務として同種業務もしくは類似業務の受託実績があることなど。

 今後は、11~13日に質問を受け付け、17日に回答。19~21日に参加申込書などの提出を求め、28日に参加資格審査結果を通知。12月12日に企画提案書などの提出を締め切り、22日のプレゼンテーション審査を経て、23日に結果を公表し、26日に契約を締結する予定。

 企画提案書には、貞元総合公園について市民が日常的に利用できる公共施設としての基本機能を備えるとともに、プロスポーツチームが利用する施設であることを踏まえ、どのようにして事業者募集・選定手続きを進めていくのかを具体的に記述する。

 契約締結後は、26年1月から6月半ばまで整備事業者公募準備を行い、6月中に公募を開始。公募手続きを経て、11月までに整備事業の仮契約を締結する想定。

 造成に関しては、7月に設計を終え、8月から12月にかけて工事契約手続きを行い、27年1月に着工する運び。

 なお、整備事業に係る債務負担の予算が成立しなかった場合または土地条件に変更などが生じた場合、事業者の公募開始が先送りになる可能性があるとしている。

千葉ロッテマリーンズファーム本拠地(仮称)移転に関する26年度までのスケジュール

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