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山梨県甲斐市

25年度中にも着工へ 双葉地区拠点工業団地

2025/11/07 山梨建設新聞

 甲斐市は双葉地区拠点工業団地(同市下今井地内)の造成工事に着手する。浸水対策に伴う設計変更が近く完了する見通しで、用地の登記などの手続き後、着工する方針。早ければ2025年度中に工事を発注し、26年度完成を目指す。市は事業費として25年度当初予算に2億7337万2000円を計上している。

 市産業創造課によると、整備予定地はショッピングセンター「ラザウォーク甲斐双葉」から東に約300m。隣接地に精密部品開発の内藤製作所がある。

 市は今回の事業で約2万8527㎡の土地を取得。25年度9月市議会の答弁では取得率を約95%としていたが、その後取得手続きが進み現在は全ての用地買収が完了している。今後用地の登記に関わる手続きなどを進め、25年度中の工事発注を目指す。

 造成するのは取得した土地に道水路を含めた約3万1000㎡。田畑をならし周囲に壁を造るなどの一般的な工事を予定する。24年8月に周辺の雨水が流れ込み浸水被害が発生したことを受け、排水路については大きさやルートを一部見直した。設計は龍栄が作成しており、同課によると、近く完了する見通し。市の25年度当初予算に計上した事業費2億7337万2000円のうち、工事費は2億7188万8000円を見込む。

 完成は26年度中を予定しており、工事と並行し入居者の公募を始める。法令で入居者は製造業や貨物運送業などに限られる。すでに複数の業者から問い合わせがあり、近隣に工場を構える業者も興味を持っているという。市は可能な限り入居者の希望を聞きながら区画や配置などを決める考え。

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