県農林水産部は「2024年度輸出力強化に向けた食肉流通のあり方等調査事業」の実施結果を発表した。調査結果では、成田国際空港が食肉の輸出をけん引することで、販路拡大・市場の拡大が期待できるとした。さらに、輸出可能な食肉センターについて、肉用牛・養豚の生産地や空港の位置から、県北東部に立地することが望ましく、水源や排水先の確保が容易な地点に建屋面積3万㎡の建物を立地させることが好ましいと結論付けた。食肉処理関連設備費や土地取得費を除き、総建設費約211億7100万~265億7100万円を想定した。
総建設費の内訳は、造成費約39億~93億円、建設費約172億7100万円。
造成費に関しては▽盛り土費用=約13億5678万2000~39億円▽地盤改良費=約5億9846万6000~8億6025万円▽擁壁設置工事費=約3億1260万~6億6000万円――に、物価高騰安全率20%と諸経費30%を見込んだ。
検討に際して想定した「新食肉センター(仮称)」は、建物の延べ床面積約2万9700㎡で、民設民営により運営を実施。1日に、概算で牛50頭、豚2000頭を処理することとした。
事業においては、食肉センターの基本構想や基本設計などに知見のある事業者を活用することで、法令などを順守した水準の検討・設計を効率的に行うことが可能となる。
整備に際しては都市計画変更手続きが必要となり、地元との事前協議完了後、整備開始までに約10か月程度を見込む必要がある。
調査は、デロイトトーマツリスクアドバイザリーに委託して行った。
















