前橋市は敷島浄水場(敷島町216)で2026年度にポンプ棟の新設工事着手を目指す。施設規模はRC造(一部PC梁)、地下1階地上2階建て、延べ床面積1823・73㎡となる。27年度までを施設工事に充て、28年度の場内整備工事を経て完了を目指している。完成後に残る既存の配水池やろ過池などの施設については、工事の進捗を見ながら解体時期などを改めて判断する。
敷島浄水場は設備などの老朽化に伴い、各施設の更新を推進中。19年度に配水塔の工事、22年度には配水池2基の築造工事を発注している。全体設計については日水コン(東京都新宿区)が担当している。
26年度に工事を発注するポンプ棟は、現在の管理棟と新たな配水池の間にある敷地へ整備を計画。ポンプ棟の整備にあたっては施設の浸水被害を防ぐため想定浸水高に合わせて盛土工事を実施して、高さを確保することで浸水に備えるとしている。
ポンプ棟内部には地下にポンプなどの機械を設置。1階および2階には非常用発電用の設備などを設置する。設置するポンプは1分あたり44・3立方mの容量のものを5台設置する。
工事は26年度のポンプ棟建築工事から始まり、追ってポンプ類の機械や電気設備などの工事を発注する。施設整備が進んだ後、28年度に場内整備工事を想定している。
場内整備工事はポンプ棟周辺の舗装や場内配管工事、また、災害により停電しても配水池から水を供給できる給水塔も整備する。ポンプ棟の建設と場内整備で改築事業は完了となり、その後は既存施設の解体を予定している。
解体工事の時期については、今後事業進捗に合わせて改めて検討を進めていくこととなる。既設の配水池3基それぞれの規模は◇1号配水池=れんが造、縦28・6m×横17・9m×深さ3・6m◇2号配水池=RC造、縦39・6m×横39・6m×深さ4m◇3号配水池=RC造、円筒形、直径40m、容積5000立方m-。このほか、敷地内にはろ過池2基などが残っている。
なお、これまでに発注した配水塔の新設工事は、ヤマト・泉野建設・シノハラゼネラルJVが受注している。新配水池2基はステンレス製となっており、工事についてはヤマト・泉野建設・前橋地建JVが施工している。

















