みなかみ町は、湯宿温泉地内で行う木育推進工房(仮称)の整備工事について、年度内の工事発注を目指している。木育推進事業として行うもので、既設の保健センターを改修し、木工の作業ができる工房として整備する。発注方法は一般競争入札を想定。工事費として、9月補正予算で1億1000万円を確保している。
設計業務は、林業の6次産業化および地域活性化を目指し、町と包括的連携協定を結んでいるオークヴィレッジ(岐阜県高山市)に委託しており、年内をめどにまとまる予定となっている。
同事業は、新治農村改善センター(湯宿温泉2272-49)と敷地内に隣接する保健センターを改修し、一体的な木育施設として整備を行うもの。新治農村改善センターは木のおもちゃ美術館(仮称)、保健センターは工房として改修する。現時点では2027年度秋のオープンを目指している。
保健センターはRC造平屋で、床面積438・81㎡の規模。工房は、木のおもちゃ美術館(仮称)で使用するおもちゃや什器を製作・メンテナンスするため、また木工職人を育成するためのエリアと、一般の来場者が木工体験やDIYができるエリアを整備する計画。そのため、美術館よりも先行して整備を行う。今後、必要があれば工事費の予算繰越の手続きなどを行い整備を進める予定としている。
美術館に改修する新治農村改善センターは、1992年に竣工したS造平屋、床面積999㎡の規模。多目的ホールや研修室、事務室、和室、トイレ、中庭などで構成されている。基本構想は、芸術と遊び創造協会(東京都新宿区)が手掛けた。美術館の実施設計についても、オークヴィレッジが担当する。本年度中に設計をまとめる見込みで、工事着手は2026年度を予定している。
木育推進事業は、低利用で遊休化した施設の有効活用として計画した。地域の特性を生かした木育推進事業として、自然をモチーフにした地域ならではの施設にする方針となっている。
















