高崎市は次期最終処分場の建設候補地として、上室田町地内に位置する既存の最終処分場(エコパーク榛名)の西側に隣接している地を選定しており、順調に進めば2026年度から2カ年で用地買収を進めていく方針を示した。本年度については整備に向け国際航業(東京都新宿区)が概略検討業務を手掛けており、25年度末までにまとめる。
当初のスケジュールにおいては用地取得後、28年度から測量調査・設計・整備工事などに着手し、33年度に完了、34年度の埋立開始を目指している。
現在業務を進めている概略検討業務の内容は◇現地調査◇施設規模の設定◇施設配置の検討◇埋立施設の検討◇浸出水処理施設の検討◇整備スケジュールの検討◇概算事業費の算出◇イメージパースの作成-となる。
既存の最終処分場であるエコパーク榛名(上室田町1850)は可燃ゴミなどを処理する高浜クリーンセンターの焼却灰を埋め立てている施設。33年度に計画埋立容量に達する予定となっていることから次期最終処分場の整備を計画した。
次期最終処分場は、埋立面積が約5万1000㎡で、埋立容量については約63万立方mを想定している。埋立可能期間は約30年を見込み、エコパーク榛名の残余埋立年数10年と合わせて、今後40年間は安定した埋め立てが可能となる。焼却灰は覆土により層とし、浸出水集水管や、ガス抜き立上管を設ける。埋め立て地に浸透した雨水などの浸出水は遮水シートにより、埋め立て地の外へ漏れ出るのを防ぎ、処理施設で適正に処理する。埋め立て地以外の地下水についてはアーチカルバートに集めて排水する。
建設候補地選定の調査は23年度にエイト日本技術開発(東京都中野区)に業務を委託し行った。選定にあたっては、市内全域から33カ所を抽出。複数箇所を対象に埋立容量、整備費、高浜クリーンセンターからの運搬効率、周辺環境への影響、用地取得の容易性、災害の危険性、地形・地質など10項目の条件ついて比較検討し、候補地を選定した。
















