県土木部道路建設課は、東海村の臨界事故による対策として緊急避難道路に位置づけた国道二四五号「湊大橋」(水戸市)の新橋と、県道・常北~那珂線「(仮)十万原橋」(東茨城郡常北町)の建設に向けた予備設計の入札を今月二十八日に行う。このうち、十万原橋はVE検討方式で設計をまとめる。
国道二四五号湊大橋の新橋は、那珂川橋梁部の予備設計を行うもので、水戸市泉町に建設する。新橋は、既設橋を残しつつ、これに近接した位置に架橋する。
橋梁規模は、橋長四〇二・〇m、W二五・〇m。基礎地盤は杭基礎を必要とし、交差点計画は二箇所で予定。
委託内容は、橋梁予備設計と橋梁解析業務で、解析業務では①FEM解析(初計算)二ケース②同(準用計算)同③既設橋検討照査一式-をまとめる。
作業項目によると、予備設計は合わせて行う橋脚FEM解析の結果を踏まえて進める。また、予備設計の結果を踏まえた交差点予備設計として橋梁前後と県道・那珂湊~那珂線、県道・小泉~水戸線との交差点二箇所の形状の検討も行う。
十万原橋は、県道・常北~那珂線道路改築計画のうち、十万原新住宅開発区域に連絡する都市計画道路・十万原東西線(延長一、〇三〇m、幅員二一m)の橋梁予備設計を行うもの。
建設予定地は常北町那珂西地内。橋梁計画条件によると、橋長は約二〇〇mで、橋幅一九・〇/三@三・〇=九・〇m、杭基礎を予定。
設計VEは、通常の予備設計を行った後の設計成果に対し計画橋梁事業のコスト縮減を図る目的で行う。
検討組織は、委託先コンサルタント内に設置。メンバーは専門家三名(国土開発技術センター一名、建設省土木研究所一名、日本道路公団一名)、発注者側四名、委託崎コンサル一名の計八名で構成し、事務局は発注者と委託先のコンサルが共同で運営する。
なお、策定納期は両橋梁ともに十二年三月十五日までを見込む。