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群馬県太田市

大島市営住宅集約化事業第2期が本格始動

2025/11/12 群馬建設新聞


太田市の大島市営住宅集約化事業第2期が本格始動する。事業は既存のC棟・D棟を建て替えるもので、2026年度の市営住宅新築工事発注に向けて、施設の解体工事を発注した。新住宅はW造2階建てを4棟建設する予定としており、年度内の履行期限で西岡設計(太田市)が設計業務を進めている。当初予算では、26年度の継続費として事業費3億9709万8000円を設定した。

市営住宅集約化事業では、築40年以上が経過している大島市営住宅(大島町312-1)の建て替えおよび統廃合を進め、老朽化対策を図る。このほか、近年の社会状況として人口減少や単身者および小規模世帯、高齢者世帯割合の増加が見込まれることから、住棟を低層化し安心して暮らせる住環境の整備を目的としている。

既存のC棟・D棟を解体し、同敷地へ新たな住宅を建設する。新施設はW造2階建ての長屋4棟構成となり、戸数は全18戸、4棟合わせた総延べ床面積は1045㎡程度を想定している。建設地の敷地面積は2920・34㎡。予定している住戸規模は◇1DK(約45㎡)=3戸◇1DK(約50㎡)=3戸◇2DK(約60㎡)=6戸◇2DK(約65㎡)=4戸◇3DK(約70㎡)=2戸-をそれぞれ整備する。

新施設は、高齢者などが日常生活を支障なく営むことができるよう、バリアフリーに配慮した設計とする計画。新築工事のほか、太陽光発電設備の設置や外構工事、歩道の切り上げ工事なども予定している。

C棟・D棟の解体工事については、9月に協和建設(太田市)が落札した。工期は26年6月5日までとなっている。

既存の同市営住宅は全てRC造5階建ての規模となり、解体工事を発注したC・D棟とE・F棟を合わせて4棟が残っている。1棟の延べ床面積は約3444㎡。全体の敷地面積は1万2778・9㎡となり、建物は2棟ずつ東西横並びで隣接している。建物は1979~80年に完成し、間取りは2DKおよび3LDKで、各部屋55・2㎡~70・3㎡の床面積となっている。

第1期工事として、A棟およびB棟で建て替え工事が完了している。今後は、残るE棟・F棟の集約化も同様に推進していく見込み。

23年度には、同住宅1期整備として4工区に分けて住宅の建築工事などを発注している。いずれも太田市の会社が受注しており、施工会社はそれぞれ◇建築工事1工区=塚越建設◇建築工事2工区=大沢建設◇建築工事3工区=守屋建設◇建築工事4工区=吉田建設◇電気工事1~4工区=野村電気◇機械設備工事1~3工区=日研◇機械設備4工区=小林興業◇集会所建設工事=市川建設◇外構工事=工藤建設工業◇太陽光設備設置工事=福田電気工事◇既存集会所解体工事=コグレ◇A・B棟解体工事=加藤建設興業-となっている。

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