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千葉県県土整備部

工事費52億円想定/29年1月着工を見込む/流山地区特別支援学校/県県土整備部

2025/11/12 日刊建設タイムズ

 県県土整備部は、流山市立南流山中学校の施設の一部を改修して新設する「(仮称)流山地区特別支援学校」の整備工事を2029年1月から30年11月にかけて行う予定だ。工事費52億円を見込んでいる。整備内容は、RC造4階建て、延べ床面積合計7569㎡の1号館および2号館の改修、S造平屋建て、床面積約400㎡の厨房棟の増築、S造3階建て、延べ床面積約80㎡のエレベーター棟の増築、S造平屋建て、床面積196㎡のキャノピー棟の増築など。その後、31年度に外構工事を完了し、32年4月の運用開始を目指す。

 流山南中学校は、流山市大字鰭ケ崎1662―1に所在。敷地面積は4万9877㎡。特別支援学校を新設することで、柏特別支援学校およびつくし特別支援学校の過密に対応する。利用児童生徒数は180人で、31学級を想定している。

 1号館と2号館は、新たな特別支援学校として長期に利用するため、全面的な改修を行う。

 2号館と第2体育館の間には開放渡り廊下を設置。2号館のエントランスにバスおよび送迎者が利用するキャノピーを整備する。また、1号館の既存エレベーター1台を改修するほか、2号館側にストレッチャーの乗降が可能な寝台用15人乗りのエレベーター1台を新設する。

 敷地北側の第2体育館と第2グラウンドについては、南流山中学校と共用とする。動線は中学校と分離するが、物理的な境界は設けない。

 電気設備および機械設備は、原則として全て更新する。ただし、設置年が新しい場合や補助金で設置した設備がある場合は、調査職員と協議の上、更新の要否を決定する。

 また、既存渡り廊下、ごみ置き場、既存エントランスについては解体する。

 11日に「(仮称)流山地区特別支援学校整備基本・実施設計」の総合評価型一般競争入札を公告した。28日まで入札参加資格確認申請書と技術資料、26年1月19日から20日まで入札書の提出を受け付け、21日に開札する。委託期間は28年2月15日まで。

 業務内容は、1号館および2号館の大規模改修工事、厨房棟・エレベーター棟・キャノピー棟などの増築工事に係る基本・実施設計、1号館の耐震診断および補強設計。

 参加資格要件は、過去15年間に元請けとして1棟の延べ床面積2500㎡以上の建築物の新築、増築、改修に係る基本設計または実施設計業務の履行実績を有する一級建築士事務所であることなど。

配置図

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