館山市は11日、一般廃棄物処理基本計画の案を公表した。出野尾538にある清掃センターのうち、中間処理施設(焼却処理施設)について、耐用年数を迎える2038年度以降における新施設建設予定などは未定だが、集約化・広域化の可能性を探っていく。し尿処理に関しては、鏡ケ浦クリーンセンターと連携した下水道投入施設の新設も検討する。西長田1153に所在している一般廃棄物最終処分場の埋め立て終了に当たっては、最終処分場の新設または再度のかさ上げを検討することになるが、可能な限り延命化を図る。
計画期間は、26~40年度で、30年度と35年度を中間目標年度としている。おおむね5年ごとに見直しを行う。対象区域は市内全域。
清掃センターの中間処理施設(焼却処理施設)は、稼働開始後41年を経過。基幹設備改良(長寿命化)工事により38年度まで稼働する計画となっているが、その間も適切な整備および維持管理が必要となる。
特に、基幹的設備改良工事の対象とならなかった設備・機器や老朽化が進行している土木・建築設備などについては、施設保全計画を更新し、適切に管理を行っていくことが求められる。
38年度以降における新施設建設予定などは未定だが、集約化・広域化の可能性に鑑み、周辺地域の焼却施設の状況も把握しつつ検討することになる。
し尿処理に関しては、処理量や処理水質が大幅に変動しているほか、プラント設備や土木・建築設備などの老朽化が進行している。必要に応じて点検、整備などを行い、施設の機能維持に努めているが、大型機械設備などをはじめ多くの設備・機器などが一般的な耐用年数を大きく超過している状況。
既存施設を継続して長期使用していくためには、処理水槽の防食補修や構造補強、浸水対策改造工事などが必要だが、機器・装置類の部品調達などに苦慮する可能性がある。
新施設の建設については検討中で、現施設でのし尿処理をできる限り継続するとともに、新施設への移行時期を検討していく。
また、近年、下水道終末処理場に余力がある地域における下水道投入方式によるし尿処理施設の整備が増えてきていることから、鏡ケ浦クリーンセンターと連携した下水道投入施設の新設についても検討する。
一般廃棄物最終処分場は、2回のかさ上げ工事を経て、埋め立て終了予定が33年度まで延長された。
しかし、最終処分場搬入量は減少傾向となっており、埋め立て終了予定について随時把握を行うとともに、さらなるごみ減量化および再資源化の促進により、最終処分量の減少を目指す必要がある。
今後の最終処分場の新設または再度のかさ上げ工事について、埋め立て終了予定年度に応じて事前に検討を行うことになるが、新たな施設の建設は用地の確保などを含めて課題が多く非常に困難であるため、現施設を可能な限り延命する方針。
市内在住・在勤・在学者などを対象に、12月10日まで案のパブリックコメントのを実施している。
案は、市役所本館1階ロビー、市役所3号館2階環境課、コミュニティセンターで閲覧できるほか、ホームページに掲載している。
















