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群馬県沼田土木事務所

下平工区バイパス整備で盛土工と配水路工

2025/11/13 群馬建設新聞


県沼田土木事務所は国道120号下平工区バイパス整備事業として、片品村下平地内での路床盛土工と排水構造物工を一括して年内に条件付き一般競争入札で公告する。同事業は片品村下平地内と沼田市利根町平川地内を結ぶバイパスを整備するもの。路床盛土工、排水構造物工ともに施工延長220mで整備を行う。工期は約9カ月を見込む。設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。

バイパス整備全体での土工については、道路部分は約6万1800立方mの盛土と約1万4600立方mの切土で整備する計画となっている。道路法面は土羽構造となる。

今回は、1500立方mの路床盛土工を行う。土沢から大立沢の間の延長220mで施工を行う。使用する土は流用土を想定している。土の運搬距離は、9・3kmで、第2候補として6・5kmの距離の運搬を見込んでいる。

今後の計画では、法面部分の仕上げとして、植生工の施工を予定。

排水構造物工は、路線西側の延長220mでGPU3型の300㎜×300㎜を使用し整備を行う。また、東側の歩車道境界ブロックの下の延長220mを対象に群馬県型暗渠型側溝の300㎜×300㎜で施工する。

下平バイパスは国道120号の下平橋を約200m北上した位置を起点に南下し、国道120号の立沢橋をさらに約100m南下した箇所までを結ぶ580m区間を対象に全幅10・285mで整備する計画。車道部は6mの2車線道路とし、バイパス東側に設ける歩道は2・5mで整備する。途中、大立沢川を跨ぐ(仮称)新立沢橋を架設、土沢の区間は函渠で対応することとなり、ともに工事着手済み。バイパス東側には300㎜×300㎜の函渠型側溝を延長450m布設。バイパス西側には300㎜×300㎜の落蓋式側溝を延長530m設置する。

舗装構成は車道部が◇置き換え工=山砕100、厚さ100㎝◇下層路盤工=再生砕石40、厚さ12㎝◇上層路盤工=粒度調整砕石30、厚さ10㎝◇基層工=再生粗粒度アスコン20、厚さ5㎝◇表層工=密粒アスコン改質Ⅱ型、厚さ5㎝―。歩道部は◇凍上抑制層=再生砂、厚さ15㎝◇路盤工=再生砕石30、厚さ10㎝◇表層工=再生密粒度アスコン13、厚さ3㎝―となる。同路線は尾瀬へ向かう道路だが、現道は幅員約7mと狭く大型車両のすれ違いが困難となっている。バイパス整備により急カーブを解消するとともに、拡幅し見通しのよい道路とすることで円滑な通行を確保する。

事業の進捗状況は、本年度10月末時点で、事業費ベースで58%。大型構造物は発注済みとなっており、今後は盛土工を沼田側から片品側へ順次進めていく方針。

23年度のA2橋台と路体盛土工、24年度に発注したA1橋台、25年度分割7号と分割8号として路体盛土工を発注。全て角田建設工業(片品村)が受注している。

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