【大泉】SUBARU(東京都渋谷区、大崎篤代表取締役社長)およびパナソニックエナジー(大阪府守口市、只信一生代表取締役社長執行役員)は、上小泉地内に(仮称)大泉電池工場の建設事業を進めており、事業概要を示した。事業は工場などの新築工事を行うもので、建設する施設の総延べ床面積は約20万4000㎡の規模。月内の工事着手を目指して準備を進めている。電池工場は2棟により構成され、1号棟は2028年度、2号棟については29年度の供用開始を予定している。工事期間は11月~29年3月までの約41カ月を想定する。工事が多岐にわたるため、施工者は示していない。
SUBARUは、30年にグローバル販売台数120万台のうち50%をEV化することを目標に掲げており、24年3月にパナソニックエナジーとEVの主要構成部品である車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する協業基本契約を締結している。両社が、車載用円筒形リチウムイオン電池の国内製造基盤の拡充および競争力強化に向けて電池工場を新築する。工場新築事業は、環境影響評価書により示されたもの。
建設地は、大泉高校(北小泉2-16-1)から東武小泉線を越えた東側、国道354号沿いの南側農地となる。現在は民間開発により新規産業団地の造成工事などが進んでいる。
計画地の敷地面積は約19万7000㎡。工場は1号棟と2号棟を併設する形で建設する。1号棟および2号棟の規模は、いずれも2階建ての延べ床面積10万㎡、建築面積5万㎡となり、建物最高高さは27m。敷地には工場建屋のほか、原動棟、廃棄物倉庫なども建築し、それぞれを合計した延べ床面積は4000㎡程度を想定。このほか、駐車台数520台(物流トラック用約10台、従業員用約510台)規模の外構工事を行う。
計画では、月内から12月までを準備工事期間とし、26年1月から杭打設などの基礎工事に入る。杭工事は、杭打機を用いて支持層まで杭(GL=約45m)を打設する。躯体工事については、同年5月からを想定。
工場のほか、面積8950㎡を緑化し、北東側には将来的にビオトープの設置を検討。また、工場建屋の屋上に太陽光パネルを設置する。
















