水戸市は、築約50年となる堀斎場の長寿命化改修に着手する。技術的専門性の高い火葬炉の更新に向け、年明けにもプロポーザル方式でメーカーを選定。2028~30年度の3カ年で火葬炉の更新工事を進めていく。選定したメーカーとは業務協力を締結し、26年度に予定する火葬棟の実施設計などに仕様を反映させる。火葬棟の改修工事は27年度に取り掛かる計画としている。
堀斎場(堀町2106-2)は、1977年に供用を開始。建築から50年近くが経過し、建物自体の老朽化が著しく、設備の中には耐用年数を経過しているものもある。
長寿命化改修にあたっては、斎場の中で特に重要な役割を果たす火葬棟および火葬炉設備を優先して改修・更新し、計画的・効率的な整備を推進する。
火葬炉は、メーカーの技術により燃焼炉の形状や大きさなどの仕様・構造が異なる。長寿命化改修における実施設計等において、更新する火葬炉の仕様を反映させるため、火葬炉および火葬炉の整備予定者となるメーカーを先行してプロポーザル方式で選定する。
プロポーザルの実施にあたっては、技術提案に対する評価を客観的かつ公平・公正に実施するため、今月にも学識経験者で構成する選定評価委員会を設置し、その評価を踏まえて、市が選定する。
プロポーザルの公告時期は年明け1~3月ごろを予定。3月中にメーカーを選定し、長寿命化改修における実施計画業務等に対する業務協力の覚書を締結する。
火葬棟の長寿命化改修については、2026年度に実施設計業務を発注し、改修箇所などを精査。順調に進めば翌27年度にも改修工事に取り掛かる見通し。
火葬炉の更新工事は、28年度から年間2基ずつ更新し、30年度までに全6基を取り換える計画。
市では、第7次総合計画において、同施設の長寿命化に係る維持管理・改修等を位置付けた。費用の縮減および平準化を図りながら、年次的に建物の改修や設備の更新を行っていく。
本年度当初に市がまとめた実施計画では、3カ年(25~27年度)事業費に3億1000万円を試算。内訳が本館、待合棟、火葬棟等の改修に1億7500万円(実施設計=3000万円、工事=1億4500万円)、火葬炉の更新が1億3500万円を見積もる。
















