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群馬県前橋市

前橋市の再開発事業の進捗示す

2025/11/14 群馬建設新聞


前橋市で進む千代田町中心拠点地区市街地再開発事業とJR新前橋駅東口の再開発事業。千代田町中心拠点地区では、年度内の組合設立に向けて準備が進む。設立認可後に実施設計などに移り、早ければ2026年度末ごろの工事着手を見込んでいる。新前橋駅東口地区は現在、測量業務をアマネックス(前橋市)が推進中。事業計画を取りまとめ、26年度後半の本組合設立を目指す。再開発事業の進捗状況をまとめた。

千代田町中心拠点地区は、スズラン百貨店や市有地などを合わせた約2・3haを対象に再開発を計画。西街区と東街区に分け、西街区では複合施設として内部には図書館とオフィス、商業施設の整備を行う。東街区は学校と共同住宅をそれぞれ建設する。現段階での総事業費は約470億円を見込んでいる。

現在は準備組合として年度内の本組合設立に向けて準備を推進。早ければ26年度末から既存施設の解体工事などに着手し、30年度までの46カ月を工事工程として見込んでいる。各施設の開設は31年春ごろを目指す。

西街区に整備する複合施設は、S造地下1階地上5階建て、延べ床面積約3万㎡規模を計画。図書館を1~3階に延べ床面積約8000㎡、商業施設は1~3階に約8000㎡、オフィスを2~5階で約8000㎡で整備を計画。地下には駐車場も整備する。このほか、約1200㎡の広場も設ける。

東街区に整備する学校は共愛学園の運営する小中一貫校となり、S造3階建て、延べ床面積約7000㎡で整備を予定。市道を跨いだ形の施設となり、施設内に屋内運動場、屋上には運動場を整備する見込み。

共同住宅はRC造10階建て、延べ床面積約9000㎡で建設する。80~90戸程度の規模でファミリー層向けの施設とする。また、機械式およびタワー駐車場を設置する。

JR新前橋駅東口再開発事業は、市営駐車場を中心とした約3400㎡を対象に住宅などが入る複合棟を中心に、タワーパーキングと立体駐車場の整備を計画している。各施設の合計で、建築面積約2200㎡、延べ床面積約1万3000㎡を想定している。複合棟はRC造14階建てで計画。施設内は1~2階にテナント店舗および事務所を設置し、その上階を分譲マンションとして80戸程度整備する計画。また、複合棟に併設するかたちでタワーパーキングも建設する。駐車場棟はS造地上4階建ての自走式自動車用駐車場として建築を行う。駐車場は4層5段で、160台程度を駐車可能とする。このほか、複合棟と駐車場棟を結ぶペデストリアンデッキなども整備する計画となっている。

JR新前橋駅東口地区市街地再開発準備組合として事業計画の取りまとめを進め、26年度後半の本組合設立を目指している。本組合設立後、早期に指名競争で実施設計を委託したい考え。その後、区域内に既存施設があることからその解体工事、本体工事と進むこととなる。

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